北海道の夏が最近少し熱い気がする。
エアコンを付けようと思っている人が多くなってきていると思うので、参考情報を提供します。
北海道でエアコンを付ける場合に考慮するポイント
何畳用がいい?
恐らく、これからエアコンを購入しようとする人は、今までは夏にエアコンが必要なかった人がほとんどだと思います。ということは、必要になるタイミングはあまりないはず!
という事で、常時利用する予定がない場合や、明らかに必要な出力計算をしていない場合は、最小の6畳用をまずは買ってみるといいと思います。6畳用と12畳用を比べても、最大出力がそれほど変化がない機種が多いのではないでしょうか?
もし、容量がたりなければ、別の場所にもう一台付けるという事が良いかもしれません。なぜならエアコンは小型の方が効率が良いらしいです。そして、畳数が大きいエアコンの価格差を見てもらえば分かると思うのですが、畳数が2倍になると価格も2倍位に・・・エアコン設置にかかる費用数万は余計にかかるのですが、設置場所(室内機、室外機)に特段制約がない場合は、必要に応じて2台設置の選択はありだと思います。
そもそも、畳数は寒冷地の高断熱住宅向けに考えられたものではないという事です。(電気メーカーには、もっと情報を公開してもらいたいと思います。)
寒冷地向けエアコン がいいか?
結論から書くと、寒冷地エアコン利用する目的がないのであれば、まだまだ発展途上で微妙です。理由は以下をご確認ください。
寒冷地エアコン設置の想定される理由
- 電気以外の燃料が手に入りにくい
- 空気を綺麗に使いたい。(室内で石油FF利用は抵抗がある。)
- 主に電気ストーブを利用している。
寒冷地エアコンの利用をためらう理由
- 室外機がどれだけ凍結し、それを解凍する為のヒーターでどれだけ電気代が掛かるのか不明
- 寒冷地エアコン自体が高い
- 室外機の防雪対策オプションが高すぎる
- 外気温に応じた効率についての説明が少なすぎる
- 室外機ヒーターのコストが不明確
- 1シーズンを通じて利用した場合のコストメリットで、初期投資を回収するまでの年数が計算しにくい
- 石油FFストーブの運用コストと比較するとメリットが少ない
カメムシ対策!!
北海道では秋から冬にかけて、カメムシ君達をよく見るようになります。
彼らは、冬眠をするために暖かい場所にどんどん潜り込んできます。家の中に侵入された事のある北海道民は多いのではないでしょうか。
ですので、北海道でエアコンを付ける場合は必ず室内機からのドレンパイプの先を、網戸に利用する網なので覆ってください。
エアコン暖房と灯油(石油)の暖房代の比較
色々調べても灯油代との比較が簡単にできるものが無かったのでシンプルな計算式を作ってみました。ただし、あくまでも参考値ですので大体の目安にご利用ください。(本計算式の利用による一切の責任は負いませんのでご了承ください。)
暖房比較「1kWhの熱量発生に必要な量」
- 灯油(石油FF):0.097(1L)
- エアコン(外気7℃)効率100%:0.194(1kWh)
- エアコン(外気5℃)効率90%:0.216(1kWh)
- エアコン(外気2℃)効率80%:0.243(1kWh)
- エアコン(外気-6℃)効率70%:0.277(1kWh)
- エアコン(外気-15℃)効率60%:0.323(1kWh)
暖房比較「灯油1Lを利用した場合の金額比較式」
- 灯油(石油FF):1 × (灯油の1リットル単価) =
- エアコン(外気7℃)効率100%:2 × (電気1kWhの単価) =
- エアコン(外気5℃)効率90%:2.22 × (電気1kWhの単価) =
- エアコン(外気2℃)効率80%:2.50 × (電気1kWhの単価) =
- エアコン(外気-6℃)効率70%:2.86 × (電気1kWhの単価) =
- エアコン(外気-15℃)効率60%:3.33 × (電気1kWhの単価) =
例)灯油90円、1kWh30円とした場合
- 灯油(石油FF):1 × (灯油の1リットル単価) = 90.0円
- エアコン(外気7℃)効率100%:2 × (電気1kWhの単価) =60.0 円
- エアコン(外気5℃)効率90%:2.22 × (電気1kWhの単価) =66.7 円
- エアコン(外気2℃)効率80%:2.50 × (電気1kWhの単価) =75.0 円
- エアコン(外気-6℃)効率70%:2.86 × (電気1kWhの単価) =85.7 円
- エアコン(外気-15℃)効率60%:3.33 × (電気1kWhの単価) =99.9 円
※上記効率は、某電気メーカーのエアコンと、某石油FFを参考値として利用していますが、少数部の丸めなどもあり、あくまでも参考イメージとしてご利用ください。
上記例で、1シーズン600Lの灯油を利用するすると想定した場合は、 54,000円。
外気温度7℃~-15℃の期間で同じ灯油量を利用すると想定した場合は、 46,473 円。
これだと、エアコン暖房を利用したほうが年間約7,500円のメリットがあるという計算になりましたが、室外機のヒーター代や、石油FFの電気代費等色々な視点の費用が抜けています。あくまでも参考値としてご利用ください。
私なりの結論
北海道の寝苦しい暑い夏を乗り切るにもエアコンが必要になってきたので、まずは最小限(6畳用)のエアコンを使ってみる。
エアコン暖房については、せっかくエアコンが付いているのであれば、外気温が2℃以上ある場合には積極的に利用する。
メーカーの情報がまだまだ足りないので、北海道等の寒冷地で利用する為の情報提供をもっとしてもらいたい。
今後のエアコンの可能性
室内を暖めれば、室外機から冷たい空気が出る。室内を冷やせば、室外機から暖かい空気が出る。最近はエコキュート等コンプレッサーを利用した給湯システムが出てきたので、もしかすると一家に一台コンプレッサーを装備し、給湯、冷蔵庫、暖房を一つで担う時代がもう少しすると来るかもしれません。
今は室内機と室外機をセットで買う必要がありますが、室内機と室外機を別々で販売するというスタイルが今後主流になる可能性があります。むしろそのような製品展開をする必要があるのだと思います。
最適な環境コントロールを行う未来が早く来ることを願います。
(更新2020.2.9)エアコン暖房について思うがままに語ってみた動画をアップしたので張り付けておきます。
このブログ内容の繰り返しになる部分も多いですが、よかったらご覧ください。
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